第7試合はスペシャルシングルマッチ、真壁刀義 VS 柴田勝頼の闘いです。元新日本プロレスで総合格闘技にも進出した柴田選手は昨年の夏、喧嘩を売りに新日本に乗り込んできました。
これまで数人の新日本の選手が、柴田選手のペナルティキックにやられてしまい、ついに東京ドームで真壁選手とのシングルマッチが組まれました。
両選手が入場してくると、会場内のボルテージも上がり、自分の席の斜め前方にいた女性は必死に真壁選手に声援を送り、後方にいた男性は「血だせばいいんだよ血。血出した方が強いんだよ」などと訳の分からないことを言っています。
スリリングな展開の中、みんなで真壁選手を応援していると、リング下に両選手が落ち、真壁選手は机を持ち出し、机の上に柴田選手をパワーボムで投げ捨てました。
この一撃がきいて、キングコングニードロップで真壁選手が勝利となりました。
強さを求め、新日本を離れていった柴田選手に対して、プロレスラーが弱いと思われた時も、プロレスが馬鹿にされていた時も、やめさせる為のイジメを先輩から受けていた時も、真壁選手はプロレスラーとして生きてきました。その生き様がファイト内容に表れ、観客も大満足の勝利となりました。
久しぶりに真壁選手のベストファイトを観たように思い、熱く観戦することが出来ました。「やっぱりプロレスは凄いんだよ!」胸の中でつぶやきました。
(編集長SG・記)